ライソゾーム中の酵素を安定化させ、酵素の活性を維持する働きがあるCTSAというタンパク質が欠損するために、複数の酵素活性(ノイラミニダーゼI、酸性カルボキシペプチダーゼなど)が低下し、その結果、脳をはじめとした様々な組織・臓器にシアル酸を含んだ糖鎖がたまり、機能障害を引き起こします。症状の出現する時期に従って3種類に分類されます。白血球中の複数の酵素活性の低下、尿中のシアリルオリゴ糖の増加などで診断されます。根本的な治療法はまだ開発されていません。
a.早期乳児型(I型)
出生直後から全身のむくみと腹水が認められ、骨の変形、肝脾腫があり、急速に進行して数年以内に亡くなります。
b.若年・成人型(II型)
10歳以降に発病する日本人に多いタイプです。視力低下、運動障害、けいれんのほかに、骨変化、心臓障害、皮膚の被角血管腫などを特徴とします。
c.晩期乳児型(III型)
発病は乳児期ですが、進行が遅く、神経症状の軽いタイプです。
こちらは、ムコ多糖症|型、II型のガイドラインと難病情報センターのHPにライソゾーム病について 掲載されているURLです。
ムコ多糖症|型ガイドライン
http://www.japan-Isd-mhlw.jp/doc/mps1 practice-guideline 2019.pdf
ムコ多糖症II型ガイドライン
http://isimd.net/pdf/MPS2019.pdf
難病情報センター ライソゾーム病とは
https://www.nanbyou.or.jp/entry/4063